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主人公に緊張感がないっていう出オチ
―― 前回おしりのおさらい!
「時はきた!」
その時を待ってたらしい最後の番人は、ももタローが登ってくるのをモニター越しに見ていた! ただ、数いる番人を倒して登れとしか言われていないももタロー。一方、そいつは相手の力量も、登ってくる頃合いも見図ることができるなんて・・・
ずるい!!!
「戦いとは… 高い位置にいる者が圧倒的に有利だ」 (4巻)
と、わざぐぅは言っていた。高い位置からお見通しということなのか! くそー・・・ せめて、何回勝てばいいのかぐらい教えてよ! けちんぼーっ!!(※) と深水ならぶつくさ言ってしまいます。
自分の欲しい情報が手に入らないとなかなか腰をあげにくいなーって、ぐずぐずしちゃうよ。
へっくしょん。
前回の感想で“自分の都合で出てきたいみたい” と書いた。意味が通りにくかったので補足しますが、<相手が情報を多く握っているが、そちらの都合で、こっちには伝達されない> という状況を、“自分(番人方)の都合” と言っていたわけです。情報戦とか、あんまり作中とは関係ないね。テヘ!
「キサマを地獄へ叩き落としてやろう」
“登る” お話なので“落とす” って言葉がよく効くよ。
どんな地獄に行けるのか期待しつつ先を読んでみましょう!
※ 作品世界に入りこむため大人の事情は考慮しません。
ということで、この『わざぼー』 『わざぐぅ!』 の主人公・ご姉弟は情報戦には重きを置いてないっていうか、そんなことは関係なくて、いきあたりばったりでもひたすら目標に向かって進んでいく。「こうすべき」なんて、誰が言ったかもわからないような情報が氾濫している今の世の中を生きていくために、現代っ子はこれぐらいの勢いが必要なのかもしれません。
そうして・・・ 自らの身を持ってネオ・バトルクリフを知った ももタロー君は、あんなに個性的な番人と対決してきた、その戦いの記憶を最小限にそぎ落として、こんなことを言ってやがります。
いつものパターン!!
フロア到着 → 番人登場 → 勝敗 ・・・ 確かに。
でも、それを言っちゃあ、おしまいだ。君の心の中に番人たちそれぞれの記憶はないのかい? バトルクリフでは「ライバル打」 と言って、自分と同じ目標を持つ対戦相手一人一人を召喚した。今度は自分とはちがう立場のやつらだから、番人という十把一絡げの扱いなのかい? ・・・ それじゃ、君と色々あったらしい異性としての夏苦スィーZちゃんが報われないじゃないかっ!! (最も消したい記憶であろう)
さて、最後の番人は、人の姿をした若者で、ちゃんと服を着ている。しかも、メガネキャラですよ、奥さん! ―― ただ、それだけのことで感動できるというのも変な話ですが、女の子も安心して見られるビジュアルです。
名前は・・・ まさか、オチと関わってるんじゃないか? とか余計なことを勘ぐって、コミックが出るまで伏せておこうと思う。(見当はずれかもしれないけれど)
見た目にフツーっぽい最後の番人も例にもれず特徴的なしゃべり方。語頭に「ん」がつく。喋り出しに息の溜めがはいり、もったいぶってる感じが鼻につきます。攻撃もムカ! ももタローの技に点数をつけて、点数の形をした岩を落とす、という精神的にも物理的にも痛いカウンター技をもつ。
15点に潰されてるももタロー君、台詞がないと事故現場じゃないか・・・ 技を喰らった者は見るからに痛々しい感じになる。ただ、この番人の個人的な基準で点数が決まると思うと、それほど怖いもんでもないんじゃないか?
他人がつける点数にとらわれず、まずは自分のせい一杯をやりきれれば、すっきりするんだろーなぁ・・・ という爽快感が味わえる今回の戦い。ももタローくんの良いところは、情報に流されず自分のやりたいようにやってるところだ、とすげー素朴な感想。
そんな君がうらやましい・・・
ああ
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
この気持ちはなんだろー
と谷川俊太郎の詩を思い出して
―― 今回はこの辺でノシ