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深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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We'll be comrades and scandalous good times!

12月号の感想が私的にあまりによろしくなかったので、今月はやりきろう!
と張り切っていたのですが、あぁああああああ~~~~~~~~~!!!

という、お話で。取り急ぎ言いたいのは、

みんな今すぐ『コロイチ!』 買おう!  

一緒に直面している恐怖に震える一カ月を過ごそう!!

つづきは、まタローのことを書いてます。(途中/ 随時加筆修正)

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予告通り『わざぐぅ!』 の技神まーを振り返ろうとしていたのですが、これ以上2015.1月号発売から間をあけるわけにはいかないと判断しました; 時間切れっす。全然文章としてまとまってなくてメモ書きかつネタバレ大会状態ですが、途中経過ということで書きかけをそのまま載せます。読んでくれる方、興味を持ってくれてありがとうございます!

ここに来る人にはいないような気でいますが、原作未読の方はできれば読んでからまた来てね!

 ☆ ☆ ☆

わざぐぅ! の技神まー

『わざぐぅ!』 のまーさまはどんなだったけ? 彼が変身していた姿<裏血まタロー> の活躍も含めて見ていこう。以下に、登場する話のタイトルを列挙しておく。

〔裏血まタロー〕
   2巻 「最強の戦士! 裏血まタロー!!」
      「たおせ! ゴンギー流拳法!!」―― わざぐぅ! 4コマ漫画劇場
   3巻 「開幕!「戦いの崖ファイナルトーナメント」!!」 
      「ライバル対決! 勝負だ丸宮ギンタロー!!」
      「ファイナルトーナメント決勝戦!!」  

〔技神まー〕
   3巻 「「戦いの崖」決着!! ……そして……」
   未収録 2014.11月号
       2014.12月号
       2015.1月号

姿を描いただけで活躍する描写がないものは省いた。
「ファイナルトーナメント決勝戦!!」 まではまタローとして扱います。  



● 裏血まタロー

〔初登場回に描かれたまタロー〕
`<裏血まタロー> が初登場するのは2巻「最強の戦士! 裏血まタロー!!」。扉絵に傷ついたももタローが描かれている。これは8連勝中のももタローが負けることを予告したものである。バトルクリフの戦いのターニングポイントといえる試合で、主人公がはじめて敗北する相手という重要な立ち位置のキャラクターとして印象づけられる。

まタローは球(丸) に毛・腕・足を表す7本の線がのびる頭足人の形態で、顔は点目と開きっぱなしの一見笑っているようにも見える猫口。鼻はない。ももタローから「ヒドイの来たーーっっ!!」 とも言われる、らくがきのような外見である。大きさはももタローの頭に乗る程度で小動物っぽくもある。

しかし、「サイコーに強い」(ももタロー)、「今のオマエ(注:ももタロー)より強い」(わざぐぅ)、「たおせ! ゴンギー流拳法!!」 に収録された4コマ漫画の紹介にも「こんな外見だが、メッチャ強いぞ」 と言われるようにむやみやたらに強い。

なぜ、それほど強いのか? これはまタローに別の正体があることをほのめかす「邪悪なオーラ」 によって説明される。「とてつもなく強い」 とも形容される「邪悪なオーラ」 は前作『わざぼー』 に登場した技神まーのシルエットだ。 つまり、正体である技神まーが「とてつもなく強い」「邪悪」 とも言っているのだ。

※ まタローがまーであることは「暗黒絶命拳」 という前作みみみとの最終決戦で使おうとしていた「暗黒絶命波」 を彷彿させる技によってもほのめかされている。

驚異的な力を持ち、負かされるかもしれない嫌な相手であるにもかかわらず、ももタローはその強さを歓迎する。「うれしいんだ!! サイコーに強いヤツと出会えたコトがさ…!!」 それに反し、まタローはももタローとの戦いを「つまらん戦い」 と言った。ももタローとまタローの試合に臨む姿勢が対比されている。ももタローは強者と出会えたことに喜び挑戦する。一方、まタローは弱い相手を負かすことに感動はなく試合を楽しんでいないのである。

負けてなお、ももタローはまタローの強さを称賛し「楽しかったぜ…!!」 と喜びを伝える。これに驚いたまタローが倒れたももタローをしばし見つめる描写があり、「うえでまってる」 と去り際に背中で返答する。このシーンについては関連する話題で後にまた触れる。



このように、まタローはももタローがはじめて負ける相手だ。らくがきの頭足人のような外見とは裏腹にとてつもなく強い。その強さはシルエットにあらわされる<邪悪> な正体(技神まー) ゆえと仄めかされている。また、試合に熱中していなかったが、終了後のももタローの呼びかけに心うごかされた様子をみせた。



〔ももタローとの戦いに興味を持ったらしいまタロー〕
ここで一度、『わざぐぅ!』 の舞台をおさらいしたい。天にも届きそうな高い山の内部で開催される闘技大会<戦いの崖(ルビ:バトルクリフ)> は、世界一強い戦士になるため山の頂上を目指すものである。「戦士たちが戦いあい/勝った者が上に行けるシステムらしい」 と第1話でももタローの初対戦の相手カッチカチ山田が言っていた。

勝った者が上にいけるシステムというとトーナメント形式のように思われるが、負けても失格にならない(2巻「ロボとハカセのでこぼこコンビ」)。途中までは主催者らしき人物によって組まれた試合を戦士同士で戦う。戦績データが集まったところで選出された上位者8名が<戦いの崖ファイナルトーナメント> に進出し、頂点を決めるというものだった。―― こんな感じで開催形式はよくわからないから、あまりこまかいことは考えなくていいんじゃね?

ももタローとまタローはこの<戦いの崖ファイナルトーナメント> の決勝試合で再びぶつかる。

※ 山の名前かもしれない。


以前の試合(2巻) を「つまらん戦いだった。」 とまタローは楽しんでいる様子ではなかった。しかし、ももタローに「楽しかった」 と言われ、心うごいたのか「うえでまってる。」 と再戦の約束をする。果たして、「つまらん」 とまで言ったまタローが自分より弱い相手との戦いを待望するようなことはあるのだろうか?

まず、ももタローがそのように言った心情を確認したい。それまで8連勝していたのに、対戦相手が負かされるかもしれないぐらい強いと凹むし、嫌だと思うところだ。けれども「うれしい」 と思った。自分自身を「ヘンタイかも」 と言ったように、意外な感情だったのだ。「サイコーに強いヤツ」 と戦えることが「うれし」 くて、「楽しかった」 と言っている。ももタローはまタローの強さを認めて自身がそれに挑戦しているという状況を楽しんでいるのだ。

その「楽しかった」 をまタローがどう受け取ったのか。ももタローのほうはまタローと出会えたことが「うれし」 かったことも含意して言っている。そのように思うのは「ヘンタイ」 つまり普通ではありえないだろう発想ならば、まタローも言われ馴れていないことと思われるし、驚いた反応もみせている。ゆえに、ももタローを面白いと思い再び戦ってみたいと思ったのだろうか?

3巻「ライバル対決! 勝負だ丸宮ギンタロー!!」 で<戦いの崖ファイナルトーナメント> のももタローとギンタローの試合が終わり、ももタローが勝利を収めた。「ギンタロー選手をやぶって決勝進出――っ!!/しかし、やぶれたギンタロー選手もよく戦いました!!/すばらしい激闘でした!!」 と観衆が2人を拍手喝采しているのを背景に、まタローの表情が挿入されている。台詞を表す吹き出しがあるが、中は「・・・・・・」 なので沈黙しているととってよいだろう。ももタローとの試合に興味を持ったとすれば、その力量が当時と比べてどうかとか、戦いぶりについて何かしらの感想をもったことを表した描写だと思われる。

次の話「ファイナルトーナメント決勝戦!!」 で、まタローとももタローの戦いが描かれる。まタローの優勢で、ももタローは一度地面に倒れてしまう。「キサマのチカラなどその程度だ/ そのまま地面でねてるがいい」 とももタローの頭に乗り、屈服させるような言葉を言う。どうも、まタローは自分に立ち向かおうとしているももタローを好意的に見ていないようではないか?



「うえでまってる」 と、ももタローとの再戦を約束したまタロー。ももタローを簡単に打ち負かして試合を「つまらん」 とまで言っていたのに、自分より弱い相手との戦いを待望するようなことはあるのか? というのが一つ疑問だった。

ももタローが負けてなお試合を「楽しかった」 と伝えたことに面白さを感じ、興味を持ったから再び戦ってみたいと思ったのだろうか。しかし、決勝戦でぶつかってももタローを追い詰めた際には、「キサマのチカラなどその程度だ/ そのまま地面でねてるがいい」 と屈服させるようなことを言って、決してももタローに好意的ではなかった

まタローはももタローが「楽しかった」 と言ったことが気に入らなかったのではなかったか? 試合終了後に言われたことなので勝負のケリはついていた。再戦を約束したのは、ももタローの対戦相手を称賛したり強い相手に立ち向かうチャレンジ精神のような、試合を楽しもうという姿勢を挫くために再び試合の中で打ち負かしてやろうと思ったからではなかったか。

拍手喝采のシーンでまタローの表情が描かれていたが、観衆は勝者(ももタロー) も敗者(ギンタロー) も称賛していた。試合は互いに尊重し合うものであり、挑戦するものであり、楽しむものだとして、戦士の戦いぶりを肯定しているのだ。まタローがももタローの戦いに臨む姿勢を気に入らなかったとすれば、まタローの沈黙は観衆の拍手喝采のムードに向けられたものといえる。

とはいえ、ももタローに逆転され追いつめられた際には

 「なかなかやるじゃねぇか技々ももタロー」
 「おまえとなら少しは戦いを楽しめそうだ」

と、その強さに喜んだようなことも言っている。そして、まタローは仮の姿であり「真の姿」を「特別に見せてやる」 といよいよ<技神まー> に変身する。




<つづく!>
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