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深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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以前、

大長編「はなの下(以下略)」読書メモ

という感想記事を書いたら、これまで読んだファンタジー作品走馬灯になってしまったので気をつけようと思っていたのですが、今回もまたやっちゃった感あります; 感想書いてます。そういう意思を持って書いてます! ←

読んでくれるという方は適当に流しながら読んでね。

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● でんぢゃらすリーマン邪
(「コロコロアニキ」より)


小学生お断り! <アニキ> 向けに創刊されたというから、この事件を話題にしてもいいでしょう。

今夏、芸術家のろくでなし子が逮捕されました。事件の概要やろくでなし子の活動については各々調べてみてね! とかいうと、あまりに無責任なので参考 ⇒ 【概要】林永子「わいせつ電磁的記録頒布」容疑より考える、現代の女性器表現と法律 http://mess-y.com/archives/10638 , 【問題点の指摘】柴田英里「何をポルノと感じるか―ろくでなし子さん逮捕事件に寄せて」http://mess-y.com/archives/13634

どちらも同じ情報サイトに掲載されているコラムです。リンク先の“女子” な雰囲気と、メニューの話題も見出しからして成人向けのものが多く刺激的です。記事単独で読んでいただければと思います。(未成年の方は自己責任でどうぞ)

そちらに事件のことが詳しく説明されています。せっかく理解しやすくしてあるものを見当違いを言って複雑に言い換えてしまうのはよろしくないので、私から説明的なことは何もしません。また、ろくでなし子の活動についてはリンク先のカテゴリ「ろくでなし子」 に本人の書いた記事があるので興味のある方は見てみてね!


じーさんでは<*んこ> と表記されるもののうち、空欄を埋めて<排泄物> になるものを持ってきてるわけですが。笑えるものとして大変お世話になってきたというのに、それを一般社会で持ち出すと忌み嫌われる。公衆の面前に持ち出すべきものじゃない。だから、じーさんの行為は常軌を逸している、変態だ、頭のおかしい人物だ。そう言って<笑いもの> にする。笑いの標的が出した<アイテム> じゃなくて、<じーさん自身> に向けられるようになる。

・・・・ そうか、これが大人の笑いっ!!

じーさんの大長編では、物語の後半でキャラクターがよく<気絶> して目覚めたり、<夢> を見たりする。それは、これまで展開した事件について思考のベースを変えて解決する(「ハナの下のミゾはハナミゾって名前でどうスか?」)ためだったり、現実とは別の結末を持ってきたり(「いのちときもちとぱぱぱぱぱー」)、動作の主体となったキャラクターになんらかの救いをもたらすための手法のようだった。

でも、今回は悪夢から厳しい現実に移動しただけ。全く救いがない。・・・・ いや、<現実> がそもそも存在しない自由なギャグの世界の出来事でしたv というのがオチだと私は勝手に思うことにした。ああ、マンガって面白いね! いつも笑わせてくれるじーさんが逮捕されても笑えるんだもの。


今さら何番煎じかしらと思いつつ、時事ネタじゃないか? という線で読んでみても面白いハズよ! 果たして、頭がおかしいってどういうことだ? 面白いってなんだ? 笑いに上や下は存在するのか? 

―― もう、<アニキ> なんだから考えなさいよぅっ!!!


追記:
禁止や抑圧があるからこそ、それが解放された時めちゃくちゃ面白く感じるってこともあるよね。


● けつ! あ、まちがえた。勝つ! 最強拳法シリカラテ
(大長編)


ねえ、みんな! <シリカラテ> って知ってるぅ? 尻から出てきた手を操って戦う拳法なんだって! 知ってたー? 尻から手が出てきたら、ふつう、殺人犯が切断した手首を肛門から突っ込んで隠蔽工作したか、難産じゃないかって思うよね~~。・・・・ 違うんだって! 尻から手が出てくるんだって! ちゃんと自分の意志で動いて、物がつかめるし、腕が伸びるんだよぉ~! そんなの絶対おかしいよね!


我々の知らない世界がどこかに必ず存在している。この話の最後に名前だけ登場する「世界格闘技大会」 とは、どんなにか凄まじく混沌に満ちた戦いが繰り広げられていただろう。ああ、あらゆる人々が集まり同じカテゴリでぶつかり合う場所って未知との出会いなんだね☆

ぶっつけあって生き残ったものが絶対なのか? ―― たぶん違う。勝ったものは魅力的だし多くが模倣する。結果的にそのカテゴリ内で幅を利かせることにもなるだろう。でも、世界は勝ち残ったものだけで出来てるわけじゃないということを忘れちゃあいけない。忘れられないために主張し続けなければいけない。主張したいのであれば、やっぱり強くならなきゃ・・・・あー・・・・。

でも、私、じーさんのやり方は模倣しないぞ・・・・。
女の子だもん!(そろそろこの言い回しはキツイ年齢になりました)


秘風くんだってそれやったかなぁ? いや、多くは触れなかったけどさ。師匠も知らなかったみたいだし。尻から出せるあらゆる技を操る、それがシリカラテの真髄か? 否、違うだろう! みたいに分派した過去があるかもしれないじゃない?

秘風くんは師匠について行ったし、細かいことは気にしないことにしよう。
誰だってやり方の好みはあるさ。それがメジャーかマイナーかという違いもある。状況が追い風になることもあれば不利に働くこともある。なんとしてでも、自分のやり方で勝ちたいと思うなら強くなるしかないんだ。・・・・ 涙が出ちゃうわ!


ろくでなし子は、逮捕された時にこれはネタになるといって面白がっていたことを各種媒体でおっしゃっている。なんて強い人なんだと思った。この方は世の中全体が自分の活動を肯定すべきとは思ってない。他人に強いるために作品を作っているわけではなく、彼女自身のユーモア感覚を表現しているだけなのだ。

世界は広い、ということを忘れちゃいけない。忘れるために無いものにするのも良くない。
つまりは、ろくでなし子を、表現者を“殺すな”と言うことだ。たとえ個人的に不愉快であっても、“正義”や“道徳”のためであっても、絶対に殺してはならないのだ。(コラムより引用)
せっかくなので柴田英里の主張を引っ張ってきた。殺さないという考え方、殺されないように守る人が必要だ。それに加えて、表現者自身も強くならなきゃどうにもならない。

世の中には、みんなで仲良くやっていくための妥協案もあるし、権力者が組織全体の方向性を同じくするため定めたルールもある。だからって、それを絶対権力のように正論として振りかざすのは柔軟性に欠ける。また、そうして抑圧された個人の意思を声を小さくしてブツブツ文句言ってるだけじゃ何にもならないし、復讐のように過激に潰しにかかったってより厳しく取り締まられるだけだろう。

忘れられたり、無視されたり、かき消されたりする不安が、他者を攻撃したい気持ちにするかもしれない。けれど、そういうこととは別にして、ただ無心に自分の主張だけをする。それも絶えず続ける。

何かを表現するということには衝突がつきものだ。誰もが肯定的に見てくれる意見というものは存在しない。絶対にそんなものはない。もし、何かを主張したいという気持ちがあるならば、否定的な意見に負けない程度の強さを身につけなければいけないんだ。

うわーーーーーーーーっっっ!!

・・・・ もう叫ぶしかないや。



色々言ったけど結局のところ、勝つとか強くなる云々いうことじゃなくて、尻から手が出てくるという発想を描きたかっただけじゃね? って思う。そんなの絶対おかしいよね! 面白すぎるじゃん、ねっ!!

きっと、一部熱狂的に試合を見る層とかいるんだろうな。
戦士のケツを追っかけて・・・・


秘風くんはきっとまだまだ強くなる。

(問い: 何をポルノと感じるか )

* * *

それでは長くなりましたが、最後まで読んでくれた方ありがとうございます。また考え込んでしまったけれど、私もまずは笑ってます。何ごとも笑ってからでも遅くはないし、考えてからまた笑っても二度おいしい。

知識に凝り固まることが一番怖いことだと思います。
頭をからっぽにして笑えれば、今日も体調ばっちりだ。

明日の健康を祈って・・・・ カンパイっ!!
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