深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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オリキャラ(オリぼー)のページを作るにあったって、
ちょっとおさらいしたい事があったもので、作業が難航しております(汗
滞ったままというのもあんまりなので、途中経過報告として以下読んでいただけると幸いです。
二次創作って具体的に何なんだろう?ということを確認します。
ニシンさんは『オリぼーのページ』を作ろうとしていたようなのに、
何故そういう話題にもってっちゃったんだろう?
・・・というのは本人も考えがまとまっていないので説明できません;;;
たぶん、交流の場で
“オリキャラを話題にすることや、カップリングを話題にするのをどうして周りから制限されなきゃならないの?”
ということを説明するのに便利だから、だったと思います ←
まず、『二次創作』とはどういったことを言うのか管理人の認識をまとめますので、
それが一般的に言われている「二次創作」と合致するのかということを周囲に確認したいので
こういうお話から始めたいと思いました。
なお、(他との比較など)確認作業をしていない段階のものを一先ずここに書きます。
そんなに外れてもいないようならそのまま。大幅にはずれてたら手直し予定。
・・・自分で言ってて『オリぼーのページ』がどういったものかをまず簡単に説明した上で、
オリぼーのページにキャラクターを掲載予定の方がページ作成者(私)に何を提出すれば良いのか
を直接まとめた方が早いような気もしてきました;
自分が何やりたいのか迷子になりつつありますが、とりあえず書いてしまいましょう。いい加減(滝汗。
ちょっとおさらいしたい事があったもので、作業が難航しております(汗
滞ったままというのもあんまりなので、途中経過報告として以下読んでいただけると幸いです。
二次創作って具体的に何なんだろう?ということを確認します。
ニシンさんは『オリぼーのページ』を作ろうとしていたようなのに、
何故そういう話題にもってっちゃったんだろう?
・・・というのは本人も考えがまとまっていないので説明できません;;;
たぶん、交流の場で
“オリキャラを話題にすることや、カップリングを話題にするのをどうして周りから制限されなきゃならないの?”
ということを説明するのに便利だから、だったと思います ←
まず、『二次創作』とはどういったことを言うのか管理人の認識をまとめますので、
それが一般的に言われている「二次創作」と合致するのかということを周囲に確認したいので
こういうお話から始めたいと思いました。
なお、(他との比較など)確認作業をしていない段階のものを一先ずここに書きます。
そんなに外れてもいないようならそのまま。大幅にはずれてたら手直し予定。
・・・自分で言ってて『オリぼーのページ』がどういったものかをまず簡単に説明した上で、
オリぼーのページにキャラクターを掲載予定の方がページ作成者(私)に何を提出すれば良いのか
を直接まとめた方が早いような気もしてきました;
自分が何やりたいのか迷子になりつつありますが、とりあえず書いてしまいましょう。いい加減(滝汗。
* * * *
= もくじ =
● 二次創作とは
● ファン交流とは
● ファン交流における問題点1“解釈の違い“”原作との向き合い方の違い”について
1、解釈の違い
2、原作との向き合い方の違い
● ファン交流における問題点2“原作”と“オリジナル”について
1、オリジナルキャラクター(オリキャラ)と原作
2、二次創作作品の原作からの乖離度と個人の許容範囲についての考察
● ファン交流するにあたって(まとめ)
* * * *
● 二次創作とは
いきなりまとめのような話からはじめますが、わたしは二次創作とは【個人がある作品についての解釈をなんらかの形で表現すること】というふうに考えています。なんらかの形というのは絵、小説、語りなどみなさん色々ご存知かと思います。
また、作品の解釈からさらに個人が想像を膨らませて本来作品に存在しない要素を新たに付け加えたものを表現した場合も二次創作と言っているように思われます。
仮に前者をA、後者をBとしてそれぞれを図を交えてまとめてみました。
【A】
1)原作を個人が解釈する
2)解釈を他者に伝えるために表現する
【B】
1)原作を個人が解釈する
2)さらに、個人が想像を膨らませて独自に考えた要素を作り足す
3)解釈と作り足した要素を織り交ぜて他者に伝えるために表現する
以上で、二次創作がどういったものかという管理人個人の定義を確認しました。
● ファン交流とは
次にファン交流とはどういうものかを確認します。こちらは簡単にまとめてしまいますが、先に確認した【二次創作による表現をファン同士で発表し合う・観賞し合う行為】と考えます。
● ファン交流における問題点1“解釈の違い”“原作との向き合い方の違い”について
ファン交流の場では様々な二次創作による表現が行われます。しかし、内容によってはある個人にとって受け入れがたかったり、不快にさえ感じるものだったりします。これが原因でファン交流の場の和が乱れるということもあります。
どうして同じ原作を扱っているのに個人によって表現される内容が違ってくるのか?
というかなり素朴なことに疑問を発して、表現される内容が異なる原因は何かを考察したところ、私は“(原作の)解釈の違い”と“原作との向き合い方の違い”の二つがあると考えました。以下で、それぞれが表現する内容へどのように影響をおよぼしているか、例を交えながら説明します。
1、解釈の違い
はじめに確認したとおり、二次創作は【原作についての個人の解釈を表現すること】です。なので、扱っている原作が同じでも解釈が異なれば表現される内容も違ってきます。
例えば、ある個人は原作内に登場するAとBというキャラクターのやり取りからAはBに恋愛感情を持っていると解釈し、AとBのカップリングを仮定しました。そのため、原作上で行われたAからBへの〔ある行動〕を愛情表現として解釈しました。しかし、AとBの関係についての解釈でカップリングを仮定しない他の個人は〔ある行動〕の動機は愛情表現ではないと解釈しました。
カップリングを仮定した個人が〔ある行動〕を二次創作として絵で表現したときにAとBはラブラブな様子で描かれました。カップリングを仮定していない個人はそれを見たときに違和感を感じました。
このような場合、カップリングを仮定しない個人が二次創作作品へどういう感情を持つかは、その人の考え方によって異なってくると思います。しかし、カップリングを仮定した個人への行動として、「この方とは解釈が違う」といって受け流すか、どうしてそのような解釈に至ったのかを追求するなどが予想されます。
2、原作との向き合い方の違い
ファン交流において問題となってくるのは“解釈の違い”だけではなく、“作品との向き合い方の違い”もあると思われます。先と同じようにカップリングを例にします。
AからBへの〔ある行動〕について、AとBのやり取りから恋愛感情は伴わないものだ、と ある個人 も 別の個人 も同じように解釈していました。しかし、ある個人は原作の解釈とは別に「AとBが恋愛関係だったらいいと思う」とAとBのカップリングを独自に設定しました。そして、〔ある行動〕を二次創作として絵で表現したときにAとBはラブラブな様子で描かれました。特に独自の設定をしない別の個人はそれを見て違和感を感じました。
このような場合も独自の設定をしない個人が二次創作作品へどういう感情を持つかは、やっぱり、その人の考え方によって異なってくると思います。が、この場合は「この方とは解釈が違う」わけではなくて“作品との向き合い方が違う”のです。
AとBのカップリングを独自に設定した個人は、原作そのものを解釈することを楽しむに加えて、自身が設定を作ることも楽しんでいます。また、自身で作った設定を原作での様々なシーンに適応させて再解釈することを楽しんでいる場合もしばしばあります。そのため、この個人は“原作の解釈”と“独自の設定による原作の解釈”という2つの解釈を持っていることもあります。
しかし、この“独自の設定による原作の解釈”というのは、厳密には“原作の解釈”とは言い難いものです。“原作の〔独自の設定を用いた再〕解釈”というほうが正しいと思われます。けれど、ここでは〔原作の解釈 = 二次創作における表現内容〕という説明をしやすくするために、これも“原作の解釈”として扱います。
● ファン交流における問題点2“原作”と“オリジナル”について
二次創作のなかでも好き嫌いが別れやすいものとして“原作の世界にオリジナルキャラクターを登場させる(オリジナルキャラクターを作って原作を再構築する)”という行為があると思います。これも無闇に交流の場でやろうものなら、場の雰囲気を険悪にしかねません。
なぜ、二次創作では個人の作ったオリジナルキャラクターに別の個人は抵抗を感じるのでしょうか?
以下では、まずオリジナルキャラクターが原作に対してどのような位置づけであるかを確認します。そして、二次創作において“原作”と“オリジナル”はどのように用いられるか、また、それらが用いられた二次創作の内容(原作の解釈)はそれぞれファン交流の場においてどのように受け取られるかを改めて考察します。
1、オリジナルキャラクター(オリキャラ)と原作
先の話ではカップリングを引き合いに出しましたが、カップリングのようなキャラクター同士の関係については作品上で展開されたやり取りなどの“原作の情報”により解釈されていくものです。他、世界観設定やアイテムについての設定も“原作の情報”から解釈されていきます。そのように“原作の情報”をもとに解釈できるものが二次創作で表現された場合、「個人が想像を膨らませて独自に考えた」とは客観的には判断できません。
例にしたカップリングのように、それが解釈によって仮定したものなのか、個人的な趣向で設定されたものなのかは、絵や小説などの表現にいたる理由が明確でない方法の場合は一見しただけではわかりません。
しかし、オリジナルキャラクターは「個人が想像を膨らませて独自に考えた要素」以外の何者でもありません。オリジナルキャラクターを取り巻く設定もまた「独自に考えた要素」です。なぜなら、それらは絶対に“原作の情報にはない”からです。
2、二次創作作品の原作からの乖離度と個人の許容範囲についての考察
二次創作でファンは共通の知識として“原作の情報”を持っています。はじめに確認したように、二次創作が【原作の解釈を表現したもの】であるならば、解釈は原則的に“原作の情報”を用いて行われているはずです。しかし、先に確認したように、オリジナルキャラクターを作成して原作に付け加えるというような本来原作にはない“個人が想像を膨らませて独自に考えた要素”を用いる場合もありました。
以上から、二次創作では“原作の情報”と“個人が想像を膨らませて独自に考えた要素(オリジナルの要素)”の2つが用いられる可能性があると考えられます。しかし、どちらを用いることを優先しているかは個人によって考え方が異なるように思われます。
以下に、二次創作において“原作の情報”を基点として、“オリジナルの要素”に近いものに向かって解釈の仕方をあげていきます。“オリジナルの要素”に近いほど原作から遠い、つまり、原作からの乖離度が高いということが言えるはずです。
〔原作の情報〕
A 原作の情報から得られる解釈で、それ以外に解釈しようがない
B 原作の情報から得られる解釈だが、意見が分かれる
C オリジナルに考えた要素による原作の再解釈だが、原作の情報を用いても説明可能
D オリジナルに考えた要素による原作の再解釈で、原作の情報を用いて説明できない
E オリジナルに考えた要素によって原作を再構築する
〔オリジナルの要素〕
これについては原作に重きを置く個人を想定し、ABCDEそれぞれを受け入れるか否かを原作からの乖離度をもとに考察します。この個人は原作から得られるAの方法は受け入れるが、原作にない要素によるDEは非常に受け入れがたいと思われます。
しかし、BCについては前の項で確認したように、どのような解釈の仕方に基づいているか不明瞭な表現だった場合、原作から得た解釈かオリジナルに考えた要素による原作の再解釈なのか、一見しただけでは判断できません。つまり表現によってはBCは見分けがつかないということです。なので、判断のつかない表現でされたBとCの場合は受け入れるか否かは乖離度というよりも解釈の好みで分かれてくると思われます。
ただし、判断できる表現だった場合は乖離度から判断するとも思われます。支持しない解釈であっても原作から説明可能なBであれば受け入れるし、逆に支持する解釈と合致していても原作から説明の出来ないCなら受け入れない、とはいかないまでも、もう少し原作と向き合うべきだなどと悶々とした感想を持つかもしれません。
● ファン交流するにあたって(まとめ)
二次創作は【個人が原作の解釈を表現すること】です。原作者から一次的に作られた作品をもとにファンが二次的に作品を作るという性質から、作品には原作の内容への忠実さ以外にもファン個人のオリジナリティも入り混じります。二次創作において原作の内容を優先するか、自身の趣向を優先してオリジナルの要素を取り入れるかはファン一人一人考え方が異なります。
また、ファン交流の場では違う考えをもつファンによる二次創作が様々に展開されています。どのような解釈の仕方がされたか明瞭でない絵や小説などの場合、作品の内容を支持するファンからは受け入れられるし、支持しないファンからは受け流される、ということがよく起こっているのではないでしょうか。
しばしば、二次創作への考え方の違いでファン同士のいさかいが起こることもありますが、原作の楽しみ方は個人によって様々ですので、ファン交流の場では、それぞれの楽しみ方を尊重しあいながらお互いに表現しあえば平和に意見交換ができると思います。
なにか気になったところがあった場合はマイナスの感情をぶつけるのでなく、冷静に「どうしてこうなった?!」を問うてみるとお互い分かり合えるかもしれません。
= もくじ =
● 二次創作とは
● ファン交流とは
● ファン交流における問題点1“解釈の違い“”原作との向き合い方の違い”について
1、解釈の違い
2、原作との向き合い方の違い
● ファン交流における問題点2“原作”と“オリジナル”について
1、オリジナルキャラクター(オリキャラ)と原作
2、二次創作作品の原作からの乖離度と個人の許容範囲についての考察
● ファン交流するにあたって(まとめ)
* * * *
● 二次創作とは
いきなりまとめのような話からはじめますが、わたしは二次創作とは【個人がある作品についての解釈をなんらかの形で表現すること】というふうに考えています。なんらかの形というのは絵、小説、語りなどみなさん色々ご存知かと思います。
また、作品の解釈からさらに個人が想像を膨らませて本来作品に存在しない要素を新たに付け加えたものを表現した場合も二次創作と言っているように思われます。
仮に前者をA、後者をBとしてそれぞれを図を交えてまとめてみました。
【A】
1)原作を個人が解釈する
2)解釈を他者に伝えるために表現する
【B】
1)原作を個人が解釈する
2)さらに、個人が想像を膨らませて独自に考えた要素を作り足す
3)解釈と作り足した要素を織り交ぜて他者に伝えるために表現する
以上で、二次創作がどういったものかという管理人個人の定義を確認しました。
● ファン交流とは
次にファン交流とはどういうものかを確認します。こちらは簡単にまとめてしまいますが、先に確認した【二次創作による表現をファン同士で発表し合う・観賞し合う行為】と考えます。
● ファン交流における問題点1“解釈の違い”“原作との向き合い方の違い”について
ファン交流の場では様々な二次創作による表現が行われます。しかし、内容によってはある個人にとって受け入れがたかったり、不快にさえ感じるものだったりします。これが原因でファン交流の場の和が乱れるということもあります。
どうして同じ原作を扱っているのに個人によって表現される内容が違ってくるのか?
というかなり素朴なことに疑問を発して、表現される内容が異なる原因は何かを考察したところ、私は“(原作の)解釈の違い”と“原作との向き合い方の違い”の二つがあると考えました。以下で、それぞれが表現する内容へどのように影響をおよぼしているか、例を交えながら説明します。
1、解釈の違い
はじめに確認したとおり、二次創作は【原作についての個人の解釈を表現すること】です。なので、扱っている原作が同じでも解釈が異なれば表現される内容も違ってきます。
例えば、ある個人は原作内に登場するAとBというキャラクターのやり取りからAはBに恋愛感情を持っていると解釈し、AとBのカップリングを仮定しました。そのため、原作上で行われたAからBへの〔ある行動〕を愛情表現として解釈しました。しかし、AとBの関係についての解釈でカップリングを仮定しない他の個人は〔ある行動〕の動機は愛情表現ではないと解釈しました。
カップリングを仮定した個人が〔ある行動〕を二次創作として絵で表現したときにAとBはラブラブな様子で描かれました。カップリングを仮定していない個人はそれを見たときに違和感を感じました。
このような場合、カップリングを仮定しない個人が二次創作作品へどういう感情を持つかは、その人の考え方によって異なってくると思います。しかし、カップリングを仮定した個人への行動として、「この方とは解釈が違う」といって受け流すか、どうしてそのような解釈に至ったのかを追求するなどが予想されます。
2、原作との向き合い方の違い
ファン交流において問題となってくるのは“解釈の違い”だけではなく、“作品との向き合い方の違い”もあると思われます。先と同じようにカップリングを例にします。
AからBへの〔ある行動〕について、AとBのやり取りから恋愛感情は伴わないものだ、と ある個人 も 別の個人 も同じように解釈していました。しかし、ある個人は原作の解釈とは別に「AとBが恋愛関係だったらいいと思う」とAとBのカップリングを独自に設定しました。そして、〔ある行動〕を二次創作として絵で表現したときにAとBはラブラブな様子で描かれました。特に独自の設定をしない別の個人はそれを見て違和感を感じました。
このような場合も独自の設定をしない個人が二次創作作品へどういう感情を持つかは、やっぱり、その人の考え方によって異なってくると思います。が、この場合は「この方とは解釈が違う」わけではなくて“作品との向き合い方が違う”のです。
AとBのカップリングを独自に設定した個人は、原作そのものを解釈することを楽しむに加えて、自身が設定を作ることも楽しんでいます。また、自身で作った設定を原作での様々なシーンに適応させて再解釈することを楽しんでいる場合もしばしばあります。そのため、この個人は“原作の解釈”と“独自の設定による原作の解釈”という2つの解釈を持っていることもあります。
しかし、この“独自の設定による原作の解釈”というのは、厳密には“原作の解釈”とは言い難いものです。“原作の〔独自の設定を用いた再〕解釈”というほうが正しいと思われます。けれど、ここでは〔原作の解釈 = 二次創作における表現内容〕という説明をしやすくするために、これも“原作の解釈”として扱います。
● ファン交流における問題点2“原作”と“オリジナル”について
二次創作のなかでも好き嫌いが別れやすいものとして“原作の世界にオリジナルキャラクターを登場させる(オリジナルキャラクターを作って原作を再構築する)”という行為があると思います。これも無闇に交流の場でやろうものなら、場の雰囲気を険悪にしかねません。
なぜ、二次創作では個人の作ったオリジナルキャラクターに別の個人は抵抗を感じるのでしょうか?
以下では、まずオリジナルキャラクターが原作に対してどのような位置づけであるかを確認します。そして、二次創作において“原作”と“オリジナル”はどのように用いられるか、また、それらが用いられた二次創作の内容(原作の解釈)はそれぞれファン交流の場においてどのように受け取られるかを改めて考察します。
1、オリジナルキャラクター(オリキャラ)と原作
先の話ではカップリングを引き合いに出しましたが、カップリングのようなキャラクター同士の関係については作品上で展開されたやり取りなどの“原作の情報”により解釈されていくものです。他、世界観設定やアイテムについての設定も“原作の情報”から解釈されていきます。そのように“原作の情報”をもとに解釈できるものが二次創作で表現された場合、「個人が想像を膨らませて独自に考えた」とは客観的には判断できません。
例にしたカップリングのように、それが解釈によって仮定したものなのか、個人的な趣向で設定されたものなのかは、絵や小説などの表現にいたる理由が明確でない方法の場合は一見しただけではわかりません。
しかし、オリジナルキャラクターは「個人が想像を膨らませて独自に考えた要素」以外の何者でもありません。オリジナルキャラクターを取り巻く設定もまた「独自に考えた要素」です。なぜなら、それらは絶対に“原作の情報にはない”からです。
2、二次創作作品の原作からの乖離度と個人の許容範囲についての考察
二次創作でファンは共通の知識として“原作の情報”を持っています。はじめに確認したように、二次創作が【原作の解釈を表現したもの】であるならば、解釈は原則的に“原作の情報”を用いて行われているはずです。しかし、先に確認したように、オリジナルキャラクターを作成して原作に付け加えるというような本来原作にはない“個人が想像を膨らませて独自に考えた要素”を用いる場合もありました。
以上から、二次創作では“原作の情報”と“個人が想像を膨らませて独自に考えた要素(オリジナルの要素)”の2つが用いられる可能性があると考えられます。しかし、どちらを用いることを優先しているかは個人によって考え方が異なるように思われます。
以下に、二次創作において“原作の情報”を基点として、“オリジナルの要素”に近いものに向かって解釈の仕方をあげていきます。“オリジナルの要素”に近いほど原作から遠い、つまり、原作からの乖離度が高いということが言えるはずです。
〔原作の情報〕
A 原作の情報から得られる解釈で、それ以外に解釈しようがない
B 原作の情報から得られる解釈だが、意見が分かれる
C オリジナルに考えた要素による原作の再解釈だが、原作の情報を用いても説明可能
D オリジナルに考えた要素による原作の再解釈で、原作の情報を用いて説明できない
E オリジナルに考えた要素によって原作を再構築する
〔オリジナルの要素〕
これについては原作に重きを置く個人を想定し、ABCDEそれぞれを受け入れるか否かを原作からの乖離度をもとに考察します。この個人は原作から得られるAの方法は受け入れるが、原作にない要素によるDEは非常に受け入れがたいと思われます。
しかし、BCについては前の項で確認したように、どのような解釈の仕方に基づいているか不明瞭な表現だった場合、原作から得た解釈かオリジナルに考えた要素による原作の再解釈なのか、一見しただけでは判断できません。つまり表現によってはBCは見分けがつかないということです。なので、判断のつかない表現でされたBとCの場合は受け入れるか否かは乖離度というよりも解釈の好みで分かれてくると思われます。
ただし、判断できる表現だった場合は乖離度から判断するとも思われます。支持しない解釈であっても原作から説明可能なBであれば受け入れるし、逆に支持する解釈と合致していても原作から説明の出来ないCなら受け入れない、とはいかないまでも、もう少し原作と向き合うべきだなどと悶々とした感想を持つかもしれません。
● ファン交流するにあたって(まとめ)
二次創作は【個人が原作の解釈を表現すること】です。原作者から一次的に作られた作品をもとにファンが二次的に作品を作るという性質から、作品には原作の内容への忠実さ以外にもファン個人のオリジナリティも入り混じります。二次創作において原作の内容を優先するか、自身の趣向を優先してオリジナルの要素を取り入れるかはファン一人一人考え方が異なります。
また、ファン交流の場では違う考えをもつファンによる二次創作が様々に展開されています。どのような解釈の仕方がされたか明瞭でない絵や小説などの場合、作品の内容を支持するファンからは受け入れられるし、支持しないファンからは受け流される、ということがよく起こっているのではないでしょうか。
しばしば、二次創作への考え方の違いでファン同士のいさかいが起こることもありますが、原作の楽しみ方は個人によって様々ですので、ファン交流の場では、それぞれの楽しみ方を尊重しあいながらお互いに表現しあえば平和に意見交換ができると思います。
なにか気になったところがあった場合はマイナスの感情をぶつけるのでなく、冷静に「どうしてこうなった?!」を問うてみるとお互い分かり合えるかもしれません。
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