深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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気持ちをまっすぐに言い表すことば と、そうじゃないことばとあるじゃないですか。
そういうことを例をあげて・・・・
* * *
● 「ゆめのふうせん屋さん」 (曲・横山潤子)
阪神淡路大震災を題材にした絵本を楽曲にしたものだったと思う。死にネタ言っちゃアレですが、小学生合唱曲には結構あるある。「チコタン」「日曜日」(ともに曲・南安雄) のように、出だしのポップな雰囲気が事件を語りはじめると一転してしまうのがショッキング。最後はしっとりお弔い。
わたしは横山潤子さんの作る曲が大好きなのですが、この曲はなんてったってわかりやすいっ! 楽しいところは思いきり楽しく、怖いところは怖く、昇天するところは昇天した、っていうのが聞けばわかる。わたしみたいな音楽音痴にもやさしい。
ことばと気持ちとメロディが明快に一致してるとこが良い。
ユーモアセンスも。曲冒頭のフェイント・・・
“おおき(く)なったらなにになりたい?”
演劇っぽく台詞ではじまりますが、“ケーキ屋さん”“サッカー選手”“幼稚園の先生” の子たちのモブ感と対比的な“お笑い芸人” めざす奴がいかにも主役っぽく言うので、「こいつがお笑い芸人になるまでの話がはじまるのか?!」 と思いきや、
歌い出しは
“ぼくは宇宙飛行士”
あれ? じゃ、コイツの話なのか? 否、“ゆずちゃんは風船屋さん” というのがメインの話題でしたー とか、やられたー ってなりませんか?
(楽曲自体ではなく、演奏者の演出センスかもしれないけれど)
4分間で感情も場面もころころ切り替わるのでせせこましくもあり、一個一個が大袈裟なような印象もあるかもしれません。でも、なんてったって、すっきりまとまるんだもの! この爽快感。好きだーっ!
*
なお、
事件による身近な人物の死 → 死者への弔い
の話を20分ぐらいのボリュームでやるとすごいぞ!
これをネタにするの何度目だって感じですが・・・・
いろいろ盛れる。まあ、ものが全然別物ですが。
絵本と組詩で体裁も違うし、「ゆめのふうせん屋さん」は、潰えてしまった未来への弔いと風船持ってみんな元気になろうっていう話で、「日曜日~ひとりぼっちの祈り~」は加害者の子どもの受難と苦しみの吐露で、飲酒運転ダメ。ゼッタイを訴える、というふうに内容も大幅に違う。
やり方も真逆だね。
ことばと気持ちとメロディが一致しないからすごく不安。
1曲目「朝」 の終盤リフレインの“ええ天気やで~” のツッコミを禁じ得ない「少年、心が死んでる!」 感が半端ないっす; 2曲目「街で」 の走馬灯のような楽しいものの名前の羅列。3曲目「帰り道」の子どものからかいにしては酷すぎる“ヒトゴロシノコ”。もういっそ、喋んないほうがいいんじゃないかとさえ思えてくる4曲目「手紙」。
表面的な意味と、そこに含まれる気分とがかみ合わないことばは不気味だ。終曲「おやすみ」に至っては、“天のカミサンに~” というジョークめいた言い回しがちっとも笑えない。 “ねんねころいち また明日” にも希望は見えてこない。
鬱屈度MAX!!
南安雄も悲しい詩におどろおどろしさをプラスする恐ろしい曲をつけたものです。
そういうことを例をあげて・・・・
* * *
● 「ゆめのふうせん屋さん」 (曲・横山潤子)
阪神淡路大震災を題材にした絵本を楽曲にしたものだったと思う。死にネタ言っちゃアレですが、小学生合唱曲には結構あるある。「チコタン」「日曜日」(ともに曲・南安雄) のように、出だしのポップな雰囲気が事件を語りはじめると一転してしまうのがショッキング。最後はしっとりお弔い。
わたしは横山潤子さんの作る曲が大好きなのですが、この曲はなんてったってわかりやすいっ! 楽しいところは思いきり楽しく、怖いところは怖く、昇天するところは昇天した、っていうのが聞けばわかる。わたしみたいな音楽音痴にもやさしい。
ことばと気持ちとメロディが明快に一致してるとこが良い。
ユーモアセンスも。曲冒頭のフェイント・・・
“おおき(く)なったらなにになりたい?”
演劇っぽく台詞ではじまりますが、“ケーキ屋さん”“サッカー選手”“幼稚園の先生” の子たちのモブ感と対比的な“お笑い芸人” めざす奴がいかにも主役っぽく言うので、「こいつがお笑い芸人になるまでの話がはじまるのか?!」 と思いきや、
歌い出しは
“ぼくは宇宙飛行士”
あれ? じゃ、コイツの話なのか? 否、“ゆずちゃんは風船屋さん” というのがメインの話題でしたー とか、やられたー ってなりませんか?
(楽曲自体ではなく、演奏者の演出センスかもしれないけれど)
4分間で感情も場面もころころ切り替わるのでせせこましくもあり、一個一個が大袈裟なような印象もあるかもしれません。でも、なんてったって、すっきりまとまるんだもの! この爽快感。好きだーっ!
*
なお、
事件による身近な人物の死 → 死者への弔い
の話を20分ぐらいのボリュームでやるとすごいぞ!
これをネタにするの何度目だって感じですが・・・・
● 組曲・日曜日~ひとりぼっちの祈り~ (曲・南安雄)
いろいろ盛れる。まあ、ものが全然別物ですが。
絵本と組詩で体裁も違うし、「ゆめのふうせん屋さん」は、潰えてしまった未来への弔いと風船持ってみんな元気になろうっていう話で、「日曜日~ひとりぼっちの祈り~」は加害者の子どもの受難と苦しみの吐露で、飲酒運転ダメ。ゼッタイを訴える、というふうに内容も大幅に違う。
やり方も真逆だね。
ことばと気持ちとメロディが一致しないからすごく不安。
1曲目「朝」 の終盤リフレインの“ええ天気やで~” のツッコミを禁じ得ない「少年、心が死んでる!」 感が半端ないっす; 2曲目「街で」 の走馬灯のような楽しいものの名前の羅列。3曲目「帰り道」の子どものからかいにしては酷すぎる“ヒトゴロシノコ”。もういっそ、喋んないほうがいいんじゃないかとさえ思えてくる4曲目「手紙」。
表面的な意味と、そこに含まれる気分とがかみ合わないことばは不気味だ。終曲「おやすみ」に至っては、“天のカミサンに~” というジョークめいた言い回しがちっとも笑えない。 “ねんねころいち また明日” にも希望は見えてこない。
鬱屈度MAX!!
南安雄も悲しい詩におどろおどろしさをプラスする恐ろしい曲をつけたものです。
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