深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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君は僕の太陽だ!
よかった。すごかった。面白かった。
曽山先生、まタローをありがとう
ももタローくんとみみみちゃん、おつかれっ!Σb
いつもはしゃぎながら読んでいた
『わざぼー』『わざぐぅ!』
彼らが戦ってきた舞台、文脈、とにかくすべてを生み出し
読者を喜ばせてくれて、感謝の気持ちでいっぱいだ。
わざ武王!
楽しかったぜぇーーぃっ!!!
・・・・ いえーいっ!
ということで、たぶんこの作品のファンのことはもう征服・支配できましたから、
どうかまたみんなの心と頭と力で復活した日に会いましょうノシ
わたしはこの物語のこと忘れないよ。
* * *
遅れに遅れてバレンタインに愛を叫ぶようなことになってしまいました。いつも読みに来てくださっている方、最後の最後までグデグデでホントに申し訳ありません;
話すことがいっぱいありすぎる! ものすごく端折ると冒頭で言った通りですが、詳細にすべてを語ろうとしても一話分の感想の枠に収まるわけがない! まだコミックの発売まで時間はあるし、今回の話の感想とあんまり関係のない気持ちは別の記事をたてて言おう。
・・・・ 一本にまとめるのきつかったので、小節わけしました;
まずは<ここの感想何なんだったんだよ> と言うことを改めて宣言しておく。続いて、<主要6キャラクター別にキャラ語り> してから最後に<今回の感想> をお話していきます。
なるべく、各小節手短にまとまるように努力しました。ダイエットしてスマートな文章を心がけようというのが、私が感想記事を書いてきて学んだ一番大切なことだったように思います。
● ここの感想なんだったんだよ
これまで、作品についてごく個人的な感じ方や考えたことや解釈を言ってきました。感想を書き留めたうえにブログに載せて世界発信までするなんて、壮大なことやるからにはさぞ立派な動機・目的があるだろうと思われてるでしょう。作品が好き! という気持ちを共有できる他のファンの人とつながりたいな☆ という気持ちもなくはない。でも、それ以上に「作者に色々言いたい! 自分の文章ウザい! よし、ここに解き放とう!」 という、言ってしまえば<公開ファンレター> のようなつもりで書いていました。
・・・・ そういうものだと思いながら読むと色々とうっとうしいぞ!
● 主要6キャラクター別にキャラ語り
ギンちゃーーーーーん!!
戦いは目の前の相手とぶつかり合えるから出来ることだよね! 対戦で何度も一緒になるライバルの存在は大きい。ギンちゃんは言う。現実はきびしいと。それでも、現実は彼に味方してくれる。身を切るような努力の結晶といえる技・聖なる竜を操る姿は誰がどう見たってかっこいい! 拍手喝采だ。しかし、度重なる負けという結果しか見えてなかったことと性格の悪さが相まって嫌味を言ったギンちゃん。目の前にいるももタローへの拒絶から孤立という流れを予感させたが・・・・。いつも大衆が拍手喝采して励ましてくれる温かい待遇が優しすぎて泣いた。
まーさま
一緒に戦う相手を消そうとするのがまーさまであった。自身のサクセスストーリーのために他人を役者に仕立てようという身勝手かつ土台無理な計画を当然のごとく破たんさせられた劇場型まぬけの『わざぼー』 時代。他人との意思疎通がうまくいっていないほかはあまり共感するところはなかったのだけれど、『わざぐぅ!』 での彼の言動、踏んだり蹴ったりっぷり・・・・ 好きなキャラとかを通り越して自分を見ているようでした。「ぐぅ」 だけを読んでいると見えてくる、孤立→ 特定のシステムへの傾倒→ システムに食われる という流れは誰にでも起こりうることだよ、恐ろしい! ここの感想ではほとんど私自身の体験を彷彿し戦慄したということばっかり言ってたので、もっとキャラクター個人として見るべきでした。
めんめんちゃんv
当初の推しキャラです。今だって好きよv 立ち回りが上手くて、要領も良い。周囲を気にかけはするけれど、今際に「おねがい/ぼくのかわりに」 と言ったように最終的には自分の目的を優先する子なんだろうな。まーとのしがらみでちょっと揉めたけれど、そんなのささいなことだったんだろうなと思えてしまうぐらい気ままな印象。意志の固さ。羨ましいほどの自分勝手! たぶん「おねがい」「たのむ」を言うか言わないかの違いで、本質的にはまーと変わらないでしょ? それでも人と穏便に付き合えるめんめんちゃんのように私はなりたい。
むむ君
こいつぁ、少女漫画だ! 競う相手であり、気になる相手でもあったろうみみみに向けるキモチの動揺が愛にふり切れていく様子にキュンときちゃう。どう見たって追っかけてたふうなのに<特定の誰かのため> という言葉は使わず<自分のため> という姿勢でいる。この距離のとり方が絶妙。「誰にもザコキャラと言わせない」 ぐらいかっちょいいむむ君として全方位アピールしたように自身のプライドに寄せて気合を発揮する姿には胸を打たれました。そんなふうに影から尽くしまくる執念が終盤の集合絵で彼女に踏まれてたり背後に隠れてたりという配置に反映されていたのか。そのうち不気味がられないかとちょっと心配。
みみみちゃん
わからない! というのが『わざぼー』 を読んだときの印象でした。色々戦いを見てきたけれど、最終的に「誰にも消えてほしくない」 という目標を掲げていながら、わざ武王との決戦においてはなにもなさなかった彼女を主人公と認識し切れなかったのでした。だから『わざぐぅ!』 を読んで、彼女が何者なのかわかりたい! と思っていた。最終話までの活躍ぶりはすごかった。この物語に求められている「強さ」 を規定し、消されて当然とも思える悪・まーの在り方を肯定し、技を唱える役目を担っているももタローに暗号的な言葉で願いを伝達したことで全てが回りだした怒涛のラスト。ここでやっと彼女の主人公としての役目が浮かび上がってきた、と思えた。みみみが願いを成就するために意思疎通できたのが身内と言うのが興味深い。
ももタン!
みみみはひたすら願い、技を唱える存在だった。そう! だからこそ、ももタローには<わざぼー/わざぐぅ> のように「聴く」 ことが求められ、言葉に込められた願いを「技」 として発動させるなんて七めんどくさいことをさせられる主人公になったのだろう(曖昧)。ギンタローの真似っこみたいな技を使ったのは相手を認識しているからこそできることだし、自由な発想力が解釈の柔軟さになるんだね! そんなふうに彼自身が<わざぼー/わざぐぅ> となったのがあの姿・・・・ なんていうと座りが良いと思わないか。そうでもないか? 人の気持ちを汲めることが私はイチバンかっこいいことだと思う。ももタローくんは、かーっちょよかったよ!
● 今回の感想
さて・・・・(ゼェゼェ)
ここで、やっと今回の最終回のお話です。
キャラクター別に語れるぐらい、みんなそれぞれ自由にやっているのだけれど、わざ武王は彼らの取り組みを踏みにじるがごとく、その意思さえ自分自身の計画のために利用していた。ぶっちゃけ<道具> である。「魔の約束」 はもちろん、わざ武王を利用しようとしていた技神まー だって結局その<道具> にすぎませんでした。
わざ武王と登場キャラクターたちの関係には色々な解釈があると思う。私はわざ武王のことを文脈を生み出す<物語> そのものであっただろうと定義づけている。わざ武王は<自身の目的を成し遂げるための物語> を動かすあらゆる<道具> を作り出してきた。でも、<道具> に意志が宿った瞬間、彼らが彼ら自身の物語を演じようとしたことで反乱がおこった・・・・ みたいな。
もし、そうなら自分好みの<物語> のために色々作ったのに、わざ武王、不憫! とは思う。が、意志を持つ他者となった瞬間にそれぞれが別々の物語を生きることになるだろう。自分たちを<道具> と規定し制限する<物語> とは関係のない場所で、自分自身の物語を作ろうとするのではないか。
これは本来の作品と二次創作作品の関係にも似ていると思う。<物語> を展開するための道具にすぎないキャラクターたちをそこから逸脱させて、<別の物語> を演じさせた瞬間にキャラクターたちは自由な意思を持つ存在として(そんな存在であるかのように) 躍動しはじめる。
わざ武王の支配をどうにかするのが、『わざぼー』『わざぐぅ!』 の登場人物に課せられた使命だったろう。それに対しあんなふうに折り合いをつけたことが私は嬉しかった。みみみが願ったように誰も消えなかったし、心配していた<死ぬようなこと> にはならずひたすらハッピーでした。わざ武王とキャラクターたちが切り離される、そういう<物語> として幕を閉じた。
けれど、当然、キャラクターたちが各々に自由な物語を生きていくことはない。本来、キャラクターは物語のための<道具> でしかないから自動的に動くことはできず誰かが物語に乗っけなければならないのだ!!
・・・・ なんてね。
メタフィクション的な解釈は嫌われるかもしれないけれど、私はあえてそういう言い方をしたい。一読者の勝手な願望でもあるのだけれど。私が描きうる「地球」 の<物語> がキャラクターたちを楽しく、幸せにできるかもしれない! と考えるだけで嬉しい気持ちになれるし、もしかすると曽山先生がわざ武王の復活だ支配だなんだと関係ない<物語> でまた彼らを動かしてくれるかもしれない。そんな、開けた未来を予感させてくれる。
彼らの<地球> が幸せになるためにも、私自身が現実的に幸せにならなくちゃ、とも思った。
じゃないと、幸せがどんなものなのか具体的に想像できないから。
3年前に自殺しますとまで言ったぐらいだし、先行き不安なことは尽きません。そんな現実から逃避するとも、自己啓発するともつかない態度でこの<物語> を読んできました。「読む」 という名目で好き勝手に色んなことを言ってエンジョイしてきました。『わざぼー』 から数えてわたしは5年弱。その間にすっかりアラサーだけれど、心はももタロー君と同級生です ←
技々姉弟には大変お世話になりました!
前向きに生きます。
―― ではでは、今回はこの辺でノシ
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