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深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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管理人の二次創作キャラ パロりん オンリーのお話です。
お話というより駄弁りに近い。ダラダラぎみのトークになります。
オリキャラの話など、はっきり言ってどうでもいい人にはどうでもいい。
ご興味のある方は下へどうぞ。

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* * *

いきなりこの記事から来てしまった方はごめんなさい。原作に登場しない情報を取り扱います。むしろ、ここでは『わざぼー』『わざぐぅ』の話はほとんどしませんです。当サイト、連載中の作品の感想(というほどネタバレはないです;)なども置いておりますので、よろしければそちらをご覧下さい。


周知の注意事項は以上です。


さて、今年はパロりん動かすぞー!!と言いつつ、それほど動かさないまま一年が過ぎました。「今年の目標は?」 と本誌12月号の柱ラクガキにありましたが、私には「曽山先生にファンレターを出しちゃうぞv」 というつもりでいました。でも、ここでこんな好き勝手言いまくっていたことがアダになって、怖くて出せないというのが現状です。普段やたら文章量多いくせに文面も思いつきません。深水ニシンではなく深水チキンに名前を改名すべきかもしれません。

うーむ。

何一つ目標を達成できず仕舞いなのは悔しいので、パロりん放出だけはちょいちょいやってます。…… しかし、二次創作キャラクターの扱いについてどっから話せばいいだろう。私は驚くべきチキンなので、二次創作に関してわりと細かいことをブツブツ呟きながら、「これやって平気かな?」「これはアウトかもしれない」 と国家基準や周囲の目を気にしながらやってます。結局やるんだから、五十歩百歩の差異で、皆さんと変わりなく二次創作している。

さて、問題。
私のやってることは

ファンアートという名の二次創作なのか。
自己表現と言う名の二次創作なのか。


そこのところが自分でも分けにくくて…… いや、誰だって分けられないと思う。これはどっちに比重を置いているか、意識の問題だと思うんだけれど、私は半ば【自己表現】 のほうに傾きがち。

―― じゃ、オリジナルやれよ、って話になります。
でも、私は「二次創作」 が本当に面白いなーと思ってて、それを「二次創作」 からのアプローチで表現したいと思っていて、その辺のことをやるにはどうしたらいいかしら? と模索してる。それで「技鳥パロ=(パロディ)」がいる。

だけど、やっぱり、人の作品に帰属させながら作るっていうのはしんどくて、結局この子は原作に対して空振り状態で、組み上げただけの自己満足。存在としてはむなしいもんだよな…… と考えれば考えるほど、この子をいったいどうしてやれば“ハッピーエンド”になるのか分からない。『青い鳥』の羽の象徴がこんなところで意味を発揮するなんて!

 *



正直、この2人の間に立てば浮かない気がします。
(注:襟ぐりから必死におっぱいを覗き込もうとしてる図ではありません)

『間をとりました。』と書いたけれど、彼らの間をとってデザインしたわけではありません。まーさまのカラーリングが発表(コミックス6巻にて)されたときはビックリしました。トップスの色と足首のもひゃもひゃのせいでペアルックに見えますが意図してやったわけではありません。

パロりんのデザインについては ここ の記事にくわしいですが、わざぼー使い4人を参考にしてます。“インディアン風”なのはめんめん君の衣装を“ウエスタン風” と解釈していたので、それと対立させるようなつもりでいました。でも、まーさまが“トライバル系” とすると“インディアン風” はその一ジャンルみたいな分類もできなくなくも。―― 全く余談だけれど、みみみちゃんとむむくんのペアルックは“中華風”と“日本風”というアジア圏でのまとまりで成り立ってますね。―― いやー、でもマーク・トウェイン大好きッ子な私としては“インディアン風” はめんめんくんの“ウエスタン風” にぶつけた方が西部劇の世界感でいい感じではないか、と(殴) なんだかんだ趣味が色濃く反映されています。

VネックなのはキャラクターのVネック率が高かったというだけの理由。色気目的ではない。

・ ・ ・ ・
ギンちゃんは『わざぐぅ』1巻裏表紙で銀髪になったんですよね。(知る人ぞ知る) 本誌で発表された当初のカラーリングだと金髪(めんめん君やまーさまのメッシュのような黄色ではなく黄土色)に青い目、ジャケットの色が銀だったのですが、「ギンタロー」 という名前のイメージをより優先したのか、銀髪キャラに変身していました。衣服ではなく、本体のカラーリングが似通ったという理由(あと、まつげ)でやたら絡ませてます。

親近感のあるキャラに懐くパロりんです。(ちなみに、むむ君が一番縁もゆかりもないと思う)


 *


デザインの話で言うと、わざぼー・シリーズとは全然関係ないところにモデルがいます。

『ガラスの仮面』 の乙部のりえ(本名・田代鈴子) です。顔が隠れてて、おさげをうしろに結ってるのは彼女をオマージュしてます。のりえさんは主人公・北島マヤの付き人になって、彼女の演技を完璧に真似てみせ、芸能界でのマヤの地位をそっくりそのまま自分のものにしようとした敵役です。前髪で隠れた顔や、ファッション、地方出身者で方言まるだしなところが作中では「いも」 と称されていた。冴えない雰囲気をかもし出している彼女ですが、実は、地元九州で演技の天才と謳われた美少女なのです。

眼鏡を外したり、おさげをほどいたら美少女に変身するというのは、まあ、ベタな演出です。外見上のコンプレックスが眼鏡やおさげのような「地味」 を象徴するアイテムによって引き起こされていた。それらを取っ払った<ホントの私は美しい> ことが分かると、目立たず注目されなかった女の子が一気にモテモテになる。 

彼女たちはたいていの場合、美しい素顔を自覚していない。『鉢かづき姫』 よろしく、アイテムが半ばアイデンティティであるかのように、そのキャラクターと同化しているため、それをとった状態がどうであるか認識しづらくなっている。これは、現実を直視させない(しない) ことで彼女たちを可能性を持つ存在たらしめるしくみでもある。
 
突然モテるなんて女の夢、甘い汁をすするべきは自分に自信がない読者たる少女らが自己投影するだろう主人公サイドのキャラクターに用いられる場合が多いという印象だけど・・・ ちゃんと調査したわけじゃないからほんとのところはしりません。だから、ある時期の少女漫画に私が勝手に抱いているイメージで話しますが、読者がまるで自分のことのようにうっとりできる棚ボタ的幸運のような自己肯定イベント<ホントの私は美しい!> という演出が敵役の変装という主人公を貶めるためのトラップとして登場している。そこが面白い。

自身の美貌を自覚し、注目を集めるであろう<ホントの私は美しい> 演出を狙って「いも」 を演じていた(加えて北島マヤのスキャンダルをねつ造したりもする) 言ってみれば劇場型の計略を企てた。それをやってのけ、一応は成功させたのりえの行動力、資質、技術。超カッコイイ! 
 
はじめにパロのデザインにとりいれたといった彼女の変装も魅力的に思える。長い前髪から口元だけがのぞいた表情。全部をおおうようなものじゃなくて、風吹いたらばれるじゃん! みたいな薄っぺらい仮面。紙一重で暴かれないというギリギリ感が計略のあやうさそのもののようでキュンキュンきます。マヤの演技を完璧に真似るという行動も良い・・・・ と、まあ、私のツボを押さえたキャラクターなのです。

のりえの「真似る」 能力の描かれ方も面白くって、これは相当の観察目とか想像力がなければ難しいことだと思う。ただ、のりえさんの場合、マヤの内面まで真似たわけではなくて、マヤの作った“役柄用の仮面” を借りただけだった。“マヤの仮面” を被ったわけではなかったので、彼女の野性的天才“役柄の仮面を作る技術” までは真似できなかった。最終的に自分自身の創造性(仮面を作る技術) のなさが露呈し、北島マヤに成り代るという野望は失墜してしまう。……そのへんのくだりは『ガラスの仮面』を読んでよ ←


 *


この「真似る」とか「成り代る」というテーマは私の中でよほど興味のあることのようで、乙部のりえの他に「誰かに偽装しようとした」というテーマでは『北斗の拳』のジャギアミバが真っ先に思い浮かぶ。

ジャギはケンシロウの名を貶めようとして胸に七つの傷までつけたという健気な奴ですが(ケンシロウへの嫌がらせにそれ以上のことをしたっぽかったけど、結局あればジャギがきっかけになったものの最終的にはシンの自由意志だったしな。からぶり~・・・って独り言です;)。

ジャギの造型で何が面白いって、顔を失っているところ。後述するけれど、アミバは顔を変えることで「成り代り」をしようとしていた。それを考えると“顔”こそが人物をもっとも象徴するもののようなのだけれど、ジャギはケンシロウとの戦いに敗れてそれを潰されてしまう。

ケンシロウとの当時の決闘は一子相伝の「北斗神拳」の継承権をかけた戦いだったんだけれど、ある意味、これは、ジャギにとって自身のアイデンティティをかけた戦いでもあったんじゃないか。「北斗神拳」を操る“唯一の者”であろうとした。しかし、それが、ケンシロウによって阻まれてしまった。いままで自分の顔だと思っていた「北斗神拳」は、ケンシロウのものになってしまった。ジャギは自分を失った混乱状態に陥ってしまう。

や、もともとこの人は「北斗神拳」以外の武術なりアイテムなりを使って戦術をたてる創意工夫の人だったので、「北斗神拳」だけに自分自身の基準を置くべきではなかったんだと思う。だけど、継承者候補に選ばれたという面目があったのでしょう。……これは、リュウケンがスカウトしなければ別の人生もあっただろうに、という運命のいたずらに違いない!

そんな感じでジャギは自分自身をどこにも見出せないまま、北斗神拳に執着した余生をすごすことになる。ケンシロウおよび北斗神拳の評判を下げる一方、ケンシロウ亡きあとは自分が“ケンシロウ = 胸に七つの傷を持つ男 = 北斗神拳の継承者”に成り代ろうともする。ジャギさんあんたはどこへい行くんだい。てか、そんな価値の落ちたものを手に入れてどうしたいんだ?! みたいな。全くわけのわからない状態です。

あまりに“北斗神拳”への執着がすごすぎてジャギで忘れちゃいけない、ケンシロウにとって「兄弟子」という関係性がふっとんでました。「兄より優れた弟」というものに脅かされてもいた。自分の劣勢を補うよりどころは“自分のほうが先に生まれている”っていう年功序列しかなくて、そうなってくると、優劣ではなくて序列という発想ですよね。序列を優劣にスライドしたのが少々無理があったのではないか。

優れてるとか劣ってるとかいう基準を超越した“時代の証人”たる人物として長生きできなかった(長生きしなかった)ことが、なんとなく勿体無い。でも、“条件を満たせば誰でもなれるもの”じゃなくて、“唯一のもの”としてのアイデンティティを見出したかったって言うならば、みみみちゃんじゃないけど「あきらめないで死ぬ」を実戦した人だよな、て思う。

ジャギの「真似」はアイデンティティの揺らぎ・不安ゆえの行為だったように思う。そう考えて、気になるのは、あのヘルメットが特注品なのか量産品なのか、ってところですね。

 ―

さて、もう1人。
アミバはケンシロウではなく、その兄・トキに化けていた。顔や服装、彼が行なっていたツボ押し診療まで真似するという手の込んだ変装をしていました。

アミバはあらゆる武術を習得してしまう天才を自称しており、武術を研究するのが趣味だった模様。自己流「北斗神拳」も自力で原理を真似て習得したっぽい。そんなふうに、物事のしくみを理解して応用しようとする技術開発の発想は素晴らしいと思う。天才と言うよりも研究熱心な人ですね。

そんな具合に、地頭は良いと思うのだけれど、めちゃめちゃ自惚れが強い。なかなか評価されないことに痺れをきらしており、マッドな方向を突っ走る。自己中心的な行動は人倫を欠いている。他者をまったく顧みないことが、怒らせちゃいけない人の勘にも触っていたんじゃないかなぁ。―― ほら、トキを冒涜しちゃいけなかったんだ! 彼はケンシロウが唯一信頼している兄だったんだから。

ケンシロウとアミバの戦いは、継承によって確立されていった歴史的で伝統的な“技”と、既に確立されているものから原理を導き出し独自に応用した新興の“技”との戦いを体現したものでもあったと思う。いわずもがな、ケンシロウが勝つ(=伝統の“技”に軍配が上がる)のだけど、これはアミバの性格に問題があるということを言わんとするものであって他意はないと思う。

アミバもやっぱりアイデンティティの確立に問題を抱えていた人で、それがつまり“他者からの評価を得られない”というところなんだけれど、そこは難しいところだよな、って思う。性格の悪さもひっくるめてアミバはアミバだと思うと、ちょっと可哀相。もういっそ性格を偽ることができれば、そんな小細工としての柔和で人望のあるトキへの変装でもあったのかしら。うーむむむ。

で、“評価を得る”ということなら、手っ取り早いのは他人のそれを奪うことなのかもしれない。なんとなく、先に話題にした『ガラスの仮面』の乙部のりえとの共通点を憶えるのだけれど、アミバの地頭の良さは、のりえの美貌や模倣する技術に似ると思う。部分的に優れたそこに自らの価値を見出したものの、それだけでは他者からの評価は得られない。

また、成り代りによって得た評価ではあるけれど、それは成り代った人物の評価の延長線上でしかなく、当人の価値が評価されたわけではないというのが共通していると思う。

乙部のりえの創造性のなさ、アミバの性格の悪さ。そういう、当人に求めてもないようなものに他人は価値を置きたがる。その人自身が持つ取り立てるべきところは見ない。他人の要求に答えようとした結果、「真似」の道を進んでいるように思えなくもない。同情の余地はあるよ、絶対。


そういうところが私には魅力的に映るんだ。


 *


話が「真似をしている人たち」にスライドしていってしまったけれど、私はパロりんで是非、真似をすることの苦悩とか、ひいては二次創作における葛藤とか、そういうことを入れ込みたいと思いつつ……人の作品のキャラクターとの絡みを描くことになる。そのキャラクターたちの性格を弄るわけにもいかないので、どうやってお話を組み上げようかとアホな葛藤をしています。二次創作をやるってことでは五十歩百歩なんだから、開き直って書けばいいのにね(^^;


きっと、「自分にはできない!」の自覚ではないかと。
シッポウくんに「あきらめない!」と言って一発殴ってもらいたい心境。そうしたら、なにか変わるかもしれないけど脳シントー起して気絶するのがオチですな。ほほほ。
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