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深水ニシンの個人サイト「あらしののはら」管理用ブログです。
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検索避け実験も兼ねて……

『わざぼー』をオリぼーがオリキャラに紹介するという体裁です。
どうやら、検索ロボットは周辺にキーワードがいっぱいある画像を拾うらしいので、こんなに「わざぼー、わざぼー」言ってれば当然ひっかかるはず。パスワード記事にしたところで弾けるのか? いったいどうなるんだろうな、というお試しです。

わくわく。



パチもん感あふれる「お」


 恋しさのなぐさめがたき形見にて
 涙にくもる玉の箱かな

 
『源氏物語』夕霧巻 より。ちょうどよいので持ってきました。
訳がいらないぐらいわかりやすい歌でしょ?

置いてきた「玉の箱」はいったいどうなってしまったのでしょうか。みんないなくなったあとにも残っているというのはなんとも切ない存在ではありませんか。(や、村長が回収しただろうからまさか頂上に置き去りと言うことはないでしょうが)

ということで、形見となった玉の箱を恋しい気持ちで眺めてみましょう!!


じ~~~~~ ……




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* * *

: わざぼー使いのおさらいv

[場] いったいどんな場所でどういう状況なのかはご想像にお任せします。
(以下、THEわざの台詞)


この先何をしたらいいかわかんねーみたいだから、
ひとまず“わざぼー”がどんなもんかってことを、オレがいっちょ教えてやるぜ。

わざぼーってのは
<技の名前をてきとーに言うとその技をだすことができる> っていうイカしたアイテムだ。
おまえの思いつきでなんでもできるって、めちゃくちゃスゲーだろ?

まず、技をかけたい奴にオレの頭をあてろ! 
そしたらそいつに技が発動する。 

それから、オレにおまえの考えた技を教えろ!
聞こえるように言えよ。おまえが言った通りの技を出してやるからな。

ついでに、デカい声でいうほど技が強力になる!
っていってもおまえ喋るの得意じゃなさそうだし、あんまり無理するなよ。

技を思いつくってのがイチバンに必要なことだが、ぼーを当てられなきゃ技はだせないから、そこは上手くやってくれ。―― そうだ。とっておきのヒントを教えてやる。じつは自分にも技をかけることはできるんだぜ。それで切り抜けるってのも手だな。

…… あと言い忘れてたが“生きものにしか技はかけられない”から、ここ注意な!

 *

オレの使い方はわかったな。…… ん? まだ、何したらいいかわからないって?
仕方ねぇなあ。それじゃ、他のわざぼー使いがどんな奴らか教えてやろう。なにかひらめくかもしんねぇから、しっかり聞いておけよ!

オレが知る限りでは、わざぼー使いは4人いる。
[どこからともなく写真ををとりだす] (※ 画像は深水の絵です)



技々みみみは女のわざぼー使いだ。
とにかく威勢がよくて戦うのが大好きだ。勝負を仕かけようものなら勢いよく
飛びかかってくる。なーんていうと、アホっぽい奴だと思うかもしれないが、
けっこう色々考えてるんだ。自分の力でやれることをあれやこれや工夫してる。
いじらしいだろ? …… おっと、そこがこいつの怖いところだ。上手いこと
思いつかれちゃうとやっかいだからな!



技風むむは男のわざぼー使いだ。
声のデカい奴で、出会いがしらに相手を圧倒する勢いのスゴさは誰にも負け
ない! …… いや。口先だけじゃなくて、そのあと上手く立ち回るのに必
要なことはひととおり出来る。器用っちゃ器用だが、無茶なところはあるな。
もっと身体を大事にした戦い方をしてもいいんじゃねーか? ―― あー、
あと、こいつはいまいち何考えてるのかよくわからん。技々みみみを何かと
気にかけてるようだが……。面倒見いいよな。



技星めんめんはこどものわざぼー使いだ。
素早しっこさが持ち味で、その秘密は動物的カンのするどさにある。そうい
やネコみたいな顔してるな。まったりした表情で自信満々な態度がいかにも
余裕かましてるようで小憎たらしいが、相応の実力はある。何せ、こいつは
技々みみみが言うようにキモチ強えぇー!!! 奴だ。おまえも見習え!!



技神まーは悪のわざぼー使いだ。
変な術を使えたり、カラダからわざぼーが出せたり得体の知れない力を持っ
てやがる。めちゃくちゃ強い。自分の野望のために人をまきこんで偉そうにす
るうえ、足癖が悪いから近くでしゃがむんじゃないぞ。けっ飛ばされるからな。 
しかし、こんな失礼な振る舞いをしていても手下が集まるから不思議だよなぁ。
強い力ってのは目立つ。それをどうしたいかはそいつ次第ってことだ。


 *

ん? まだ迷ってるのか? …… あ? ああ、その箱のことか。
それは技々みみみが山の頂上で守っていた箱(のパチもん)だ。みみみはそれを守るのを仕事にしていたんだ。そんなしょぼそうな箱だけど狙ってる奴らがいたらしい。山にはいろんな奴がやってきてそりゃあにぎやかだったろーよ。そのことは技々みみみが詳しいだろうから、会ってきいてみればいいんじゃね? 面白い話がきけるはずだぜ? 

そうだな。おまえ、技々みみみを探してみたらどうだ? 
気が合うかどうかはわからないけど、きっといい友達になれるぜ。


[そんな感じで、ずるずるとTHEわざがしゃべってしまった。
[パロが何を考えてるのか。本当のところはわからないのでしたとさ。おしまい!



* * *

なお、ここに書いたことは深水の解釈をベースにしているので、正確なことは『わざぼー』単行本1~6巻を読んで『わざぐぅ!』を引き続き読むよろし。わざぼーはどこ行った! あのわざぼー使いたちはどうなった! 技神まー、どうした! などなど気になること満載で『わざぐぅ!』読みながらやきもきするといいと思う。



ついでに、冒頭の源氏物語からの引用歌は落葉宮がひとりごとに詠んだ歌で、こういうのを独詠歌とか言ったりする。独詠歌なんて名称がつくということは、複数で歌うのが普通のものだとでも言うみたいなんだけど。

たしかに、和歌はコミュニケーションによく使われるものだったっぽい!

コミュニケーションに使われるということは、和歌が作者の気持ちを表現する手段として、普通に喋る(日常的な言い回しで言う)のと違って何かしら特別な役割があったということを考えさせられます。それは何か?を聞かれると難しい話ですが、和歌に使われる言葉が“作る人の経験を基盤にして意味をもっている”というところが一つ、ポイントになっているように思います。

日常会話で使う言葉は一般常識やルールと言ったもので意味を限定することで、お互いの意思を通りやすくしているもの。そうではなく、本人の経験に根差すということは、一般基準で判断することはできず、その意味を“確実に”理解できるのは作った本人しかいないということ。「わたしのいわんとしてることはわかるかな? わかったら、心が通じ合ったってことになるね」という具合に、他人とコミュニケーションする場合は、相手と自分とが通じ合えるかを試す手段として使える。和歌の贈答と言うのは延々それを繰り返します。「わかったから、それを踏まえて言うんだけれど、さあ、わたしのいわんとしてることわかるかしら?」

2人以上でやり取りする場合に、先に歌った人の使っている“言葉”を利用して和歌を作るのは、自分が意味を汲んだということを形式上表明するためだ。そうであっても、本来たくさんの意味を持つ“言葉”であるため、その中から相手の意図に沿った意味を汲み取れるとは限らず、むしろ、自分の解釈を優先するため、意味が変質していく。つまり、意味の変質とは、変質させた人間の自己主張に他ならない。

はじめ一人の人間のものでしかなかった“言葉”が共有されたとき、他者はそれに別の意味を見出すことで、互いが他人であることを明確にしていく。日常のコミュニケーションが意思疎通で互いの意見を平準化し、自他を曖昧にしていく一方で、和歌は自分と他人を分断していく。個人としての存在を確認するものとして和歌はあるのではないかとすら思えてくる。

和歌は個人的なものだ、ということができると思います。

“作る人の経験を基盤にして意味をもっている”ゆえに、和歌の意味を理解しようとする場合、詠まれた状況が重要になります。落葉宮がなんでこの歌をよんだかといえば、お母さんが死んでしまった悲しみから立ち直れなかった。形見の硯箱が手元にあるけれど、それが螺鈿細工が施された立派な箱。そういうきれいな箱を「玉の箱」と言った。

恋しさのなぐさめがたき形見にて
涙にくもる玉の箱かな

という歌は、

母親恋しさにその形見は心を癒せず、
玉の箱を見ては涙で視界が曇ってしまうなぁ……

そんなことを、ツイートしているというわけ。玉の箱は螺鈿の箱。形見の持ち主は母親であって、友人とか恋人とかではない。傍から聞くと、「玉の箱」が具体的にどんな箱なのかはわからない。どうやら恋しい人の形見らしい、とはわかるので「誰の形見か?」「その箱は何か?」を勘ぐってみたりはしないだろうか。

そんな具合、登場するアイテムが曖昧なのを逆手にとって、ネタ振りにつかってみたのでした。

さてさて、「玉の箱」なんて言うと、みなさんご存じの“うらしまたろう”を思い出しませんか? 実はそれを読者に連想させようという仕掛けでもあって、落葉宮はその物語にも似た境遇におかれます…… (落葉の宮が母親の体調不良のため、都の自宅を離れて山に籠っている隙に、彼女に求婚しに来ている男がそこに居座って大改造ビフォアアフターしやがった!) そんなわけで原文にもある「浦島の子が心地なん」。

席を外した隙の元の居場所の様変わり、あるいは消滅は落葉宮にとってあまりにもショッキング。求婚者から逃れるために物置きに立て籠もってしまう。自分の本来の居場所がなくなるっていうのはそれほど追いつめられた気持ちになってしまうわけ。なにやらネガティブ思考のお嬢さんのようなので、気持ちが沈む度合いもひとしおです。

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無題

容姿からして中々ファンキーな兄ちゃんわざぼ
ーキャラを予想してたら全くその通りなTHEわざ君(笑)

・・・今後の方向性が確定されたとのコトでホッとしております^^v
密かにぱろ嬢コスプレシリーズ楽しみにしてた
ヤツなのでv・・・後はパスワード記事が反映されない事を祈るばかりです><

はてさてぱろ嬢のみみみちゃん探しが始まったワケでお次は二人の邂逅編ですねv
相棒からして友達になれそうと判定もらえたわけなので今回は判明されませんでしたが中々かわいい子なんだとお見受けさせていただきましたv

Posted by 千笑 2013.05.04 Sat 19:56 編集
コメントありがとうございます><
やっと喋らすことができました^▽^;
今回は丁寧に喋ってますが、実際はもっと指示語(コソアド)が多い、
はたからは意味不明なことを言う奴だったりします。

結局ぱろ自身が何を感じてどうしたいかはよくわからないままですが、
みみみを探しているっぽい感じで話が進んでいくと思います。

こすぷれ楽しみにしてくださってうれしいです(TT)

パスワード記事どうなるやら、はてさて~
2013.05.07 Tue 17:32
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